*港区住民であれば、50歳以上で2年に1回 胃内視鏡の受診券が港区から郵送されます。検査代は区が負担します。ただし鎮静はできません。
検診でヘリコバクター・ピロリー抗体陽性や胃のバリウムで精査必要の報告書持参していただければ、胃十二指腸ファイバー(胃カメラ)を行います。この手順は保険診療となります。大きくは胃がんや他の病気がないことを確認し、胃炎があれば、 除菌適応となり、その必要性を(除菌しない場合:胃がんや胃潰瘍、十二指腸潰瘍となりうるリスク)説明します。そして、内服処方し、除菌治療します。その後、検査により必ずその評価もしなければなりません、主な理由としては、除菌成功率は8割程度と10割ではないためです。
*胃カメラをしない治療や相談だけは、自費となります。
ピロリー抗体(血液、尿)などの検査だけは、検診の扱いとなり保険が適応とされず、自由診療となります。当院の尿ヘリコバクター抗体は、20分以内で結果がでます。¥4200(医師の診察を含む¥8500)、採血では¥4000(結果は数日) 医師への相談のみでは、¥5000。
ヘリコバクター診療は比較的新しい分野で、慢性胃炎に対して保険適応としての治療が 2013年から、世界に先がけ日本で開始されました。診療内容や手順が理解しにくいところもありますので、ヘリコバクター感染症認定医での診察をお勧めします。
*当院の院長はヘリコバクター感染症認定医です。
胃がんは、国内では悪性腫瘍のなかで、男女計死亡原因の3位(2019)と主要なままとなっています。原因は、以前は食生活とされていましたが、ピロリー菌が明らかになってからは、主な原因はピロリー菌感染症による慢性胃炎です。予後は海外では5年生存率50%以下ですが、国内では、以前から早期に発見するスタイルが確立されています。数年まえから、東京都の検診でバリウムより正確な胃内視鏡が取り入れられております。さらに検診としての効果が期待される時代となっています。そのためには、胃がん検診を受診することが大切です。
上記に述べた、慢性胃炎、萎縮性胃炎がピロリー菌除菌により軽快しても胃がんのリスクは、0になりません。除菌後の胃がんもある程度あります。~5~10年~と(まだ調査中)定期検診はなお必要です。 早期で発見すれば場合により開腹せず内視鏡による治療も可能です。
内服が進んだ現在でも当院では、年に数人は見ます。市販の内服でよくならない、他の病院からの処方でよくならない、お腹が痛い、食前にも、夜も痛い、便が黒い、歩行や階段で「ふらふら」するなどの症状があり、
疑いあれば、*早速胃内視鏡検査が必要です。潰瘍や胃炎があれば、ピロリー菌検査もします。
原因は、眠れないほどの過労、親類の病気、不幸など、いろいろありますが、ピロリー菌感染も大きな原因の一つです。治療は、数日の市販の内服ではなく、指定の薬を6~8週間飲み、がんに装った潰瘍でない事を確認するため、もう1度内視鏡検査をしたり、組織検査をして治癒を確認します。
検診で便潜血陽性の結果、血便、下血、排便時の不快、排便習慣の変化、2週間以上の下痢、腹痛では大腸内視鏡をします。 下血ではなるべく早く行います。
2015 | 94例 | (ポリープ 22例 含) |
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2016 | 122例 | (ポリープ 36例 含) |
2017 | 165例 | (ポリープ 47例 含) |
2018 | 176例 | (ポリープ 48例 含) |
2019 | 171例 | (ポリープ 68例 含) |
2020 | 176例 | (ポリープ 89例 含) |
*多くは、経鼻内視鏡でファイバーの太さは5.4㎜で検査中にも声も出せるほどです。ほとんどのケースで鎮静して行いますが、その後に面談や仕事の予定が入っているかたは、鎮静はお勧めできません。
2015 | 90例 | |
---|---|---|
2016 | 103例 | |
2017 | 116例 | |
2018 | 141例 | 検診含む |
2019 | 119例 | 検診含む |
2020 | 124例 | 検診含む |
港区検診では、 50才からで、2年に1回で 通常(毎年7月~1月)鎮静はありません。
一般検診は、鎮静は(基本あり)自費となります。
大腸内視鏡は、アンケートにより、ほぼ痛くない検査を実現しております。挿入法の多くは、鎮静し無送気、軸保持法で行います。観察は炭酸ガスに送気をして行います。
(123例の 8ヶ月、2018)。気にならない〜少しの痛み:80.5%、快適:19%、痛い:0.8% 、かなり痛い0%でした。
*関東のある総合病院では、5%: 痛い~かなり痛い
挿入困難例では、カプセル内視鏡 のできる、国立がんセンター中央病院角川先生 内視鏡センターに下剤を飲んだその日に紹介することも、出来ます。
検診で便潜血陽性の結果、血便、下血、排便時の不快、排便習慣の変化、2週間以上の下痢、腹痛(慢性的な)では大腸内視鏡と肛門鏡をします。 下血ではなるべく早く行います。出血が痔からの場合でも大腸内視鏡が必要です。肛門鏡だけでは、大腸は精査できないからです。
***内科だけの施設では、痔が見てもらえない場合が多々ありますので
一般医療界では、肛門科あるいは、消化器外科を受診してください。
血便、下血の精査では大切なのは、原因精査で大腸がんがないかどうか、出血源を明らかにして、さらに追加治療が必要か観察でいいのかの判断です。当院でみるのは、虚血性腸炎、潰瘍性大腸炎、大きな大腸ポリープ、クローン病、結腸憩室症、感染性腸炎、大腸がんなどです。
大腸ポリープの一部は、前がん病変の一つで大きくなると悪性化すると知られています。従いまして、大腸内視鏡ではいかに、ポリープを発見するかが重要となります。その為当院では、観察には、充分時間を(10分以上:6分未満では見逃しが多いの報告あり)かけます。そして発見した場合に切除するべきか判断します。
5mm前後以上では、色や、形体を見て、NBIという特殊な光を当てて、血管の模様のパターンを描出して、切除の必要性を判断します。当院では、それを前提で検査をすすめますので、内視鏡で切除手術となった場合、出血、腹痛のリスクは少なからずありますので、1週間は、近くにいて、腸、体の安静を指導します。
潰瘍性大腸炎やクローン病:Ulcerative colitis(UC) and Crohn’s disease(CD)の診療を行っています。原因を今もなお調査中の疾患で、増えている疾患の一つで軽度~中等度の入院が不要の状態では、クリニックで診療をする時代となっています。
潰瘍性大腸炎の症状は繰り返す血便、粘血便、下痢、腹痛、頻回なる切迫した便意などですが、便潜血陽性だけの場合も見られ、若い方、または、中年以降でも見られます。
クローン病では上記症状に加え、痩せたり、発熱、あるいは痔瘻、裂肛などの肛門病変だけの場合もあります。主な診断は、大腸内視鏡によってなされますが、クローン病では、全消化管をみるのが適切です。
治療は、ペンタサ座薬、アサコール、リアルダ、ステロイド製剤といった内服薬や注射製剤などさまざまあります。患者様の症状や、社会的背景を考慮し、よく相談したうえで、治療法を決定します。
治療は、再燃をしないようにずっと続けるものです。10年近くなると悪性病変も出やすいため、毎年の内視鏡検査が大変重要となります。
また、治療は、再燃をしないように
づっと続けるものです。10年近くなると悪性病変も出やすいため、毎年の内視鏡検査が大変重要となります。
慢性的な食後の冷たい胃痛、胃のもたれなど、の症状があり、誘因は 胃十二指腸の運動機能の異常、脂肪や胃酸に対する知覚過敏、さらに、ストレス、遺伝、消化管ホルモンと関係するなど単純明解でない場合も多いかと思います。
この治療をする前に、胃十二指腸ファイバーで胃潰瘍、胃がんがないのを確認します。 また、ヘリコバクター・ピロリー感染症があれば、除菌します。治療は漢方薬やアコファイド、があります。また、内服以外に内視鏡で異常がないと分かり安心したり、満足に余裕をもって食事ができてない方がいますので、そういう生活様式の指導もします。これでほとんどの方は、改善が見られます。
ストレスと関与してお腹の不快、下痢、便秘などの症状が現れることが、あります。腸は、脳と関連していることが、心理学的にも証明されており、脳腸相関:brain-gut interactionsと呼ばれています。数日~週週間で軽快するものは、この病気には、あてはりません。少なくとも半年以上の経過あるものが対象になります。診断は、問診や補助的に大腸内視鏡がされることが多いです。治療は、数々の内服があり、個人により
反応は多彩で、個人の生活習慣に合わせて、経過を見ながら治療を進めていきます。
一般的に大腸がん検診として行われているものですが、当院では、検体を得てから、数分で結果がでます。
※直腸診:指による診察で直腸がんの診察として最も大切なものです。
血便の精査:肛門鏡⇒直腸鏡⇒S状結腸ファイバー、全大腸内視鏡と、診断がはっきりするまで、相談して進めていきます。直腸鏡とS状結腸ファイバーは、前処置として浣腸だけで可能です。